不可思議探偵団!part4
新宿のカラオケのトイレでの出来事。
用を足そうとトイレのドアを開けた瞬間、とんでもない光景が視界に入った。
30は過ぎているであろうスーツのおっさんが便器から2.3mくらい離れて小便をしていたのだ。
全盛期の桑田真澄に匹敵するとんでもないコントロールで小便をしていた。
まるで雨が止み空は晴れ綺麗な虹のように弧を描いて小便は便器に入っていた。
それを見て「見事なり」と呟く僕ではない。
便器から離れているのでもちろんおっさんのアレは丸見えだし1人だし頭が真っ白になった。
いくら仕事でとんでもないストレスを抱えたとしてもそんな方法で解消できる訳がない。
そして。おっさんと僕は目があった。
おっさんは僕の目をしっかり見て。
ニヤッと笑った。
そして便器との距離を徐々に詰めていき用を完全に済まし何も言わずに出て行った。
あのおっさんは僕に何を伝えたかったのか。
なぜおっさんは僕を見て笑ったのか。
なぜおっさんは手を洗わなかったのか。
僕がまだ未熟なのか、本当に分からなかった。
考えながら用を足す僕と便器の距離は何故かいつもより離れていた。
不可思議不可思議。
いじょう。。かいさん。。