おいらの毎日

上京したイキり大学生の毎日を描いたドキュメンタリー

あれは誰だったのだろうか。

先週大学で1人で歩いていたら大きな声で名前を呼ばれた。

 

振り返るとこっちに向かって走ってきている子がいた。

 

少し遠かったのもあり、視力が0.5で何故か伊達メガネをかけていた僕は全く見えていなかった。

 

しかし名前を呼んできているし友達に間違いないと思い笑顔で手を振った。

 

だんだん近づいてきて僕の間合いにその子が入りはっきりと顔が見えた。

 

全く覚えのない子だった。

 

その子と授業の話など立ち話を少しした。

話をしているなかで脳をフル回転させ記憶を探ったが1ページすらヒットしなかった。

 

更には会話からのヒントで脳に検索をかけた。

授業 経済学 友達 で検索

 

探しているページは見つかりませんでした。

 

これの繰り返し。

 

最後まで分からなかった。

 

そしてお互い笑顔でまたねと言い別れた。

 

あれは誰だったのか。

僕が幻を見ていたのか。

 

僕は多重人格でもう1人の僕が勝手に出てきて友達を作っていたのか。

 

それか普通に僕が忘れただけか。

 

または僕と友達になりたくて話しかけてきたか。

 

どちらにしても恐ろしい。

 

確かに僕は記憶力が他の人より低い方だと思うが流石に1mmも思い出せなかったことはない。

 

まぁいいや。忘れよう。

 

また会うかもしれないがその時の僕に任せよう。

 

なんとなくだがこれを乗り越えたら人としてレベルアップする気がする。

 

目指せ瀬戸内寂聴!!

 

 

 

ijokai。