おいらの毎日

上京したイキり大学生の毎日を描いたドキュメンタリー

おばあちゃんに気を使う孫

半年振りにばあばに会ってきた。

おそらく85歳は突破したであろうばあば。

 

見るたびに体が小さくなっていて僕が大きくなったという錯覚に陥る。

 

背骨はどんどん曲がってきており、真っ暗な場所でライトを当てると影がアルマジロと全く一緒のフォルムになると思う。

 

そしてばあばは豪華な料理をたらふく用意していてくれていた。 

 

霜が半端じゃない肉(人間で言うところのデブ)や今すぐにでも痛風になりそうなウニなど豪華な料理だった。

 

しかし行きの車で吉野家の牛丼大盛りを食べていたので全くそそられなかった。どう頑張ってもそそられなかった。

 

ばあばは久々の孫の襲来でテンションアゲアゲ状態からの贅沢料理で好感度アップを図ろうとしているに違いない。

 

そんな可愛い思考をしているばあばを絶対に悲しませる訳にはいかない。

 

僕は食べた。夢中で食べた。こんな夢中になったのは小学生のソフトボール以来だ。

 

日頃、お茶碗一杯でお腹が膨れるがその日は三杯も食べた。その前の吉野家を合わせたら約六杯くらいになっていただろう。

 

食べきった後のばあばの嬉しそうな笑顔はなんとも説明出来ない。ここ最近のストレスが弾け飛んだ。

 

この笑顔を見れるなら僕はずっといい孫を演じ続ける。菅田将暉もびっくりする程に。

 

 

最後にご飯を食べている時の僕の気持ちを歌にしてみた。

 

あぁ〜吐きそうだ。

 

あぁ〜何をやっているのだろう。

 

そんな自分に腹が立つ。

 

「ちょっとさっき食べちゃって。」といえば終わりな筈なのに。

 

僕の口から出る言葉は「おかわり」の四文字。

 

 

なんかありそうな感じになったけど絶対に売れないという事だけは分かる。

 

 

 

 

 

 

 

以上。解散。