おいらの毎日

上京したイキり大学生の毎日を描いたドキュメンタリー

分かる人には分かる美容院の話。

僕は美容院が苦手だ。

 

分からない人に説明すると美容院とは、一輪の花を見ながらコーヒーを楽しむ所ではなく、長くなった髪をカットしたり色を変えたりする施設だ。

 

苦手というより、めんどくさい。 

 

担当の人と話さない訳にもいかないし、なにを話したのか思い出せない程、しょうもない話をしながらカット、カラーが終わるのを待つというなんとも言えない時間。

 

たまに、カットした髪が鼻の先にくっつく。

めちゃめちゃ痒い。

 

しかし、顔を触ってしまうと髪がついたのがバレてしまい担当の人が気を遣ってしまう。

 

相手に気を遣わせたくない僕は絶対に言えないし触らない。あぁめんどくさい。

 

担当の人がカラー剤を取りに裏の方に行った瞬間に急いで鼻についた髪の毛を払い、鼻をかきしばく。

 

担当の人が帰ってきたら何もなかったかのような表情をする。

 

ただ鏡に映る僕の鼻はほんわり赤くなっていた。

自分でそれに気付き、今度はほんわり顔の全体が赤くなる。一人で何をやっているのだろうか。

 

美容院で一番苦手な時間、それはシャンプーだ。

シャンプーをする時、どの店も周りが見えないように顔をタオルなどで顔を覆ってくれる。

僕のよく行く店の場合、紙みたいなので見えなくしてくれる。

 

しかし、その紙の位置がすぐズレるのだ。

なんせ紙だから。

 

半目でとるやん。定員さんの顔見えとるやん。

今、目合わんかった?

みたいな事に毎回なる。 

 

客のシャンプーに夢中の定員さんは気付いてない為、自分で直すしかない。

 

ここでさっきと全く同じ問題が発生する。

手で直してしまうと、定員さんがすいませんとなってしまう。それだけは避けたい。

 

だったら答えは一つ。

自分の表情筋を使って元の位置に戻すほかない。

 

あいうえお体操をしてゆっくりゆっくりと元の位置に戻していく。

 

一つだけ言いたいのはこの時の僕の顔は信じられないくらいブスになっているということだ。

 

ちなみに毎回この方法で直そうとするのだがバレなかったことはない。

急に紙が動き出すし客の顔が半端じゃなく動き出すからだ。

 

毎度毎度、定員さんにすいませんと言われ直される。

 

謝られ、さらに直されるという最悪な結果だ。

 

ただ僕は表情筋エクササイズを辞めるつもりもないし諦めない。

 

変な意地を張っているのは分かっているが次こそは定員さんにバレずに気を遣わせないという目標が出来た。

 

これで少しは美容院が楽しめる。僕と同じような思いを抱えている諸君ら。是非試してほしい。

 

みんなで表情筋エクササイズで小顔ライフを楽しもう。

 

 

 

 

以上。解散。