異形の存在
僕には色々な友達がいる。
そんな中で一線飛び抜けてくる存在を
「異形の存在」と呼んでいる。
人間達の呼び方でいうと親友というやつだ。
一人は地元の友達で、もう十年以上の付き合いになる。いわゆる腐れ縁ってやつだ。
実はこのブログでもう、一度登場しているのだ。
それは学校の規則について語ったブログでカマキリに似ている友達として登場した奴だ。
奴と初めて会った時の事は忘れもしない。
小一の時、僕が近くの公園で野球をして遊んでいたら奴はやってきた。そして野球に入れて欲しいと言ってきた。
背丈は僕と同じくらいで鎌のように細い腕、死角がないと言ってもいい程に大きくギョロギョロした目だった。
そんな奴に言われたら断るわけに行かない。
断ると食べられると僕の中のセンサーが反応した。
しかし意外と楽しく仲良くなり、日も暮れだした頃に奴は公園の柵から乗り出しこう言った。
「ハワイだ!ハワイが見える!」
そう言って指をさした先はどう見ても近所の山だった。
正直にイカれていると思った。
けど奴は本気で言っていた。
見えるわけがないと指摘したら本気で怒りだした。
後一歩で殴り合いにまで発展しそうな程に言い合いをした。
これが奴との出会いであり多分、最初で最後の喧嘩だ。
それから小学生の六年間ほぼ毎日遊んだ。
奴が僕の中の初の「異形の存在」になった。
そこから何人かの異形の存在は現れた。
この異形の存在について考えた時みんなある共通点がある事に気が付いた。
それは自分に近しい存在であり、自分に遠い存在だという事。
人間達の言葉でいうと、どこか自分と似ている部分があり、どこか自分にないものを持っていて尊敬出来るという事なのだ。
本当はカマキリを使って、奴にはこんな部分があって尊敬していると説明したいのだが、、
いつかこのブログを見る時が来るかもしれないのでやめておく。(恥ずい)
逆算したら自分にはどんな人が合うのか分析することが出来るので皆様も是非やってみて欲しい。
終わりだ。散れ!